ESOTERIC Grandioso K1X 9月1日発売開始

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ESOTERICより一体型フラッグシップのCD/SACD PLAYER Grandioso K1Xが発売されます。

Grandiosoという型番はESOTERICのフラッグシップモデルに採用されている型番であり、今年発売されたトランスポートのGrandiosoP1X、そしてD/AコンバーターのGrandiosoD1Xを一体化した位置づけのモデルになります。またGranidoso K1の後継モデルになります。

Grandioso K1X ¥2,800,000(税別)

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前モデルはVRDS-NEOというメカを採用しておりましたが、Grandioso P1Xでも採用されております新VRDSメカ VRDS-ATLASを採用しております。

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本体正面からみるとGrandiosoK1とgrandioso K1Xの違いは解りませんが、トレイをあけるとVRDS ATLASの名前が刻まれております。

デザインに関しては末永くご使用頂きたいということであえて変更しなかったようです。

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上がGrandiso K1Xになります。電源の拡張性ということを考えており、将来専用強化電源を発売する予定ということになります。

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D/Aコンバーター部の大きな違いはデバイスの違いになります。GrandiosoK1はデバイスに旭化成エレクトロニクス社32bit プレミアムDACデバイスAK4497にハイエンドオペアンプ新日本無線MUSES03を組み合わせて使用しておりました。先に発売されたGranidosoD1XよりFPGAを採用し、ディスクリートDACに変更しました。FPGAは書き換え可能ですので、今後何か新しいフォーマットが出てきた時への対応でもあると言えます。
D1Xとはまた違った配列ですが、こちらも非常に美しい基板設計になっております。

クロックに関しましては、Grandioso Custom VCXO搭載ということでこちらも進化しております。

再生フォーマットとしては最近話題のMQAにも対応しております。色々な判断基準があると思いますがESOTERIC側としてはお客様に制約なく楽しんでいただきたいという気持ちがあるようです。

設定項目としていくつか変更点はございますが、大きなところではPCMの出力の設定が2種類選べるようになっております。SACDとのレベル差の調整やプリアンプとの相性によって下げて使用したほうが良い場合もあり、その場合はLOWを選んでもらえればと思います。

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さて音質ですが、GrandiosoK1と比較するとかなり大きな違いがありました。質が違うといった方が解りやすいかもしれません。GrandiosoK1が発売された時は廉価モデルのK-1XSと比較もしておりますが、かなり音に厚みがあり、ぐいぐいと迫ってくる力強さを感じました。上品さというよりも全力で音楽を表現している感もあり、そこがお客様によっては良すぎて敬遠するかたもいらっしゃいました。このH.A.L.3ではN-01、K-01X、そしてDACのD-02Xに耳が慣れておりますので傾向が違うように感じておりました。今回のGrandioso K1XはディスクリートDACを使用したとかそういうことではなく、音の方向性をダイナミックなサウンドから、音楽的な上品さを求めたサウンドに進化しております。もちろん比較論であり前のモデルを否定している訳ではありません。クラシックでも前の席がお好きな方と、後ろがお好きな方に分かれるのと同じようなことが言えます。奥行は以前より増して、ステージも広がっておりますが、その分エネルギッシュなサウンドは控えめとなっております。ただ傾向としてはK-01XやN-01的なサウンドを組み込んできているように感じます。情報量はやはり新設計ということで向上しております。GrandiosoK1は価格改定がありましてが、最終価格230万。GandiosoK1Xは280万と50万の価格アップとなります。個人的には納得の50万アップになります。音楽的な表現力、そしてオーディオ的なクオリティの高さ。実に素晴らしい一体型プレーヤーの登場だと思います。SACDもやはり楽しみたいというお客様にとってはCD/SACDプレーヤーは重要です。またラックの都合一体型しか置けないというお客様もいらっしゃいます。そういったお客様は是非注目していただきた製品になります。

常時展示は当店7F、2Fを予定しておりますが、リクエストをいただければ4Fに移動してご試聴も可能です。

是非ご相談いただければ幸いです。

DYNAMIC AUDIO 島 健悟