STAY HOME WITH NICE MUSIC ~音楽を楽しもう~VOL. 25 SOULNOTE 加藤 秀樹 氏

VOL. 25 SOULNOTE (株式会社 CSR)オーディオ技術部 加藤 秀樹 氏

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今回はSOULNOTEの設計者の加藤氏にお願いをしました。
加藤氏は何度かお店の方でイベントにご参加いただきましたが、印象に残っているイベントとしてはアナログのイベントとしてSOULNOTE E2を使用したフォノイコライザーの使いこなしというイベントです。このE-2はRIAAカーブ以外にも細かく設定できます。その辺りをご説明してもらいましたが、その時の掛け合いが非常に印象に残っております。

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さて今話題といえば高級CD/SACD PLAYERのS-3になりますが、こちらの説明をしてもらいたいということで昨年の11月末に加藤氏にご来店いただきました。

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お話を伺いましたがフォノイコライザーの時もそうですが、こだわりが半端ではないですね。使い勝手ももちろんこだわらなくてはいけないですが、それを多少犠牲にしてもサウンドへの追求を重視しております。この時は将来の展望も話をしていただきました。実に楽しい時間でした。

コロナウィルスの影響で開催を中止したSPRING FESTIVAL 2020 国産SACD/CD プレーヤー試聴会にもご参加いただく予定でした。ほぼ満席近くになっていただけに非常に残念でした。
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色々お話したいことはございますが、加藤氏にセレクトいただいたソフトを紹介させていただきます。

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SOULNOTE  オーディオ技術部 加藤 秀樹 氏 セレクト

島さん、お誘いありがとうございます。去年のアナログ試聴会では大変お世話になりました。島さんとの掛け合い漫才的なイベントがとても楽しかったのが、つい先日のことのように思いだされます。今年予定されていましたSACD試聴会は残念ながら延期となってしまいましたが、落ち着きましたらまた是非よろしくお願い致します! では、SOULNOTE製品を開発する際によく使う、私にとって大切なレコードやCDを紹介させて頂きたいと思います。

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NIGHT BIRD  / Eva Cassidy

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彼女が亡くなる数ヶ月前に収録され、彼女の死後有名になった作品ですが、フォノイコライザーの開発には欠かせない1枚(4枚組ですが)で、エバの魂が確実に宿っているのを感じます。特に、Ain’t No Sunshineの冒頭、短い挨拶の後にギターが鳴った瞬間に、グッと胸を鷲掴みされるような感覚。これはフォノイコライザーのゲイン配分を決める上でも非常に重要でした。特性を良くしていくと、なぜかグッと来ない・・普通の音になってしまうのです。いくら特性が良くても、これじゃあSOULNOTEがフォノイコライザーを出す意味が無いと。そうやって完成した最終形のE-2でAin’t No Sunshineを聴いて・・思わず涙が溢れ出てきたのを思い出します。

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ELGER  / Jacqueline du Pré

LC 02822

多発性硬化症で若くしてこの世をさった超天才チェリスト。この異常なくらいエモーショナルな演奏にも私はやられました。それにしても、この時代の録音は本当に素晴らしいと感じます。性能的に限界のある当時の録音機材では自ずとシンプルな構成にならざるおえず、その分エンジニアの感性と匠の技が駆使されていたのだろうと思います。私の所有しているレコードはデジタルリマスター盤ですが、それでも十分に有機的で、やはり魂が宿ってるのを感じます。イベントでも使うことが多いのですが、かけると自分自身が聴き惚れてしまい、イベント時間がどんどん押していく・・な一枚です。

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FAIRYTALES  / RADKA TONEFF

BOM1532

ラドカトネフさんの遺作です。彼女はこのアルバムリリース直後のインタビューで「私は胸でサウンドを享受する。それは静寂に最も近い響きを自分のものにすること」と語ったそうで、この時すでに彼女の魂はなにものかに取り憑かれていたのかもしれません。 再生を開始した途端に、部屋の空気が変わります。静寂のなか無伴奏で突然始まるボーカルは、ひたすら透明な優しい表現力をまとって部屋中に広がり、ピアノの響きもまた部屋の壁がなくなったみたいに浸透していきます。後世に残すべき、素晴らしい作品だと思います。 ちなみに、私は現在CDだけで4枚もっていますが、それぞれに音が全然違います。私が聴いた中で、お勧め出来るのは以下の2枚です。(特にBOM1532がお勧め) BOM24022 2004年 BOM1532 2008年

すでにこの世を去ってしまった3人のアーティストを挙げさせて頂きました。いくら生演奏が良いと言っても、彼女たちの生演奏はもう聴くことが出来ません。しかし、レコードやCDに彼女たちの魂は確実に宿っています。その魂を100%蘇らせることを目指すハイエンドオーディオは単なる趣味を超えて、人類の大切な遺産を護ることだとすら感じています。

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SILVER  / SOLVEIG SLETTAHJELL

ATC 9715-2

最後にもう一枚 。これもまた、私にとって大事な作品です。S-3の開発でも使いまくりましたが、冒頭出だし5秒で判断できるくらい聴き込んだ1枚です。やはりレーベルで音が違うのですが、お勧めはATC盤です。 以上、気づいたら女性アーチスト特集になってしまいましたが(笑)今回、このような機会を与えて頂き、ありがとうございました。

加藤氏コメント

私にとってオーディオとは・・ 聴覚は、人間の感覚器官の中でも、最も「心」に直結した感覚のような気がしています。そして、現代の最先端科学を持ってしても、まだまだ未知の部分が非常に多いような気がしています。私は幸運にも大好きなオーディオ機器の設計を生業にさせて頂いていますが、これからも既存の科学や常識に囚われることなく、自分の心に素直に従いながら全力で製品開発をしていきたいと思っています。

島コメント

この度は誠にありがとうございました。イベントの時の漫才が懐かしいですね。本当は漫才ではないですが・・・
色々とお話しする機会も多いですがそのこだわりにはいつも感心しております。
第3世代のSOULONOTE。体に気を付けて頑張ってください。また加藤節聞かせてください。

ご協力ありがとうございました。

DYNAMIC AUDIO 5555 島 健悟

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