天ノ視点 -Chord Electronics-

皆様こんにちは。
暑い日が続きますねー。
行きつけのBarが期間限定で昼間はかき氷屋さんを始めました。生氷と天然氷を選べますが、フワッフワの仕上がりでなかなか素晴らしかったです。。。
写真はビターキャラメルDX(¥900 なかなかいいお値段です)
22428429-5F1A-418D-BA83-FF22C02BF58B

さて、4Fも8月の期間中、CHORD社の製品を強化して皆様をお迎え致します。
特設ページ↓↓↓
CHORD logo

という事で、今回の天ノ視点では、CHORD社の事について振り返ってみたいと思います。
また、CHORDはアンプ類も作っていますが、今回は入力系(Choral Range)の事に関して書きます。

<二つのCHORD>
オーディオ界隈でCHORD(コード)と聞くと、二つのメーカーが浮かび上がります。まずは今回ご紹介をするChord Electronics(コード・エレクトロニクス)。DACやアンプをメインとしたハイエンドオーディオメーカーです。そして、Chord Company(コード・カンパニー)です。コード・カンパニーはケーブルを主だった製品としてローエンドからハイエンドまで幅広く扱っている、こちらもイギリスの老舗メーカーです。
さて、この二社、関係性は全くありません!たまたま、両方ともイギリスの会社で同じような名前になったとの事です。とはいえ、同じイギリスで仲は良いそうです。
「CHORD logo」の画像検索結果「CHORD logo」の画像検索結果
たまにQUAD(クォード)と聞き間違えたりするのは、オーディオあるあるだと思います。きっと。

<二人の異才>
1989年、イギリスはケント州に本拠地を構えCHORDはスタートしました。創業者ジョン・フランクス氏は高精度で複雑な技術を求められる航空電子工学をルーツに持ち、独自のスイッチング電源開発に取り組み、マニアの間に根強かったスイッチング電源へのアレルギーを払拭する「Chord SMPS」を完成させました。そして、CHORDが擁するもう一人の異才、ロバート・ワッツ氏による独自アルゴリズムの開発、投入でCHORDが繰り出すディジタルオーディオ機器は世界でもトップクラスの評価を得るに至りました。
ジョンフランクロブワッツ
←ジョン・フランクス氏
→ロバ―ト・ワッツ氏

<DAC64の登場>
CHORDが日本でその名を聞くようになったのは、名機DAC64の登場からだと思います。
「CHORD DAC64」の画像検索結果
CD全盛期の頃、DAC単体でCHORDの名を日本中に知らしめるたDAC64。ハイエンドになればなるほど、大きく重くなる他社製品とは異なり、コンパクトで軽量、しかし明瞭で独特の深みのあるサウンドで一躍人気の機種になりました。今でもリファレンスとして使っている方は多くいらっしゃいますし、中古でも高値で取引されているようです。Chord社が情報処理の能力値として紹介しているタップ数は1000。現行DAVEのタップ数は164000ですので、数値だけ見れば1/164になるわけですが、タップ数だけでは表せられない音楽の面白さを体現しているDACではないでしょうか。

<デジタルの進化と共に>
DAC64からDAC64mk2→QBD76→QBD76HD→QBD76HDSDと進化を遂げていきますが、その進化はまさに、このデジタル時代の進化といえます。
「QBD76」の画像検索結果
特にQBD76の時代から、PCを使ったデータ再生が盛んになってきます。USB入力を備え(この時の最高スペックは48kHz)、Bluetoothでの再生も可能になりました。続いて登場したのがQBD76HD。QBD76の次代機ですが、Bluetooth入力が無くなり、その代わりにUSBの入力が強化されました。192kHz 24bitまでの入力が可能となり、ハイレゾ時代の先駆けとなりました。2012年にはQBD76HDSDとなり、いよいよDSDの再生が可能になります。
この時から耳にするようになったのが、DoP(ディーオーピーやドップと呼ばれます)です。
「DSD Over PCM」の略称でDSD信号をPCM信号として処理を行うことによって、DSD信号を軽量で処理を行う方法です。CHORDの他にも、dCS・PlayBackなどの有名ハイエンドメーカーが採用しています。最近ではDoPの名前を聞かなくなりましたが、現行のDAVEを始めとする各社の製品で採用されています。
※日本オーディオ協会によるDoPの説明
一時期のDoP派とASIO@ネイティブ再生(アジオ)派の覇権争いはなかなか面白かったのですが…。windowsがDoPを採用したのが大きかったですね。
QBD76HDSDのDSDは2.8Mhzまで対応です。実は、QBD76HDSDが現行として発売されている頃、世の中ではDSDは5.6Mhzまでの再生が盛んになってきていて、早くアップグレードされないかなぁなんて思っていたのを覚えています。

そして、2016年に登場したのがDAVEです。まさに満を持して…という言葉がはまる待望の登場でした。
「DAVE CHORD」の画像検索結果

<スペック競争に終止符が打たれる>
データ再生が盛んになり始めた2010年頃から、DAVEが登場した翌年の2017年頃まで続いたのが、各社のスペック競争でした。
特に注目されていたのがDSDの対応です。DSD2.8から5.6までの対応が可能になり、現在では11.2まで対応できるのがハイエンドDACに求められているスペックになります。さらにその上の22.4というスペックに関しても、対応できるDACや音源もちらほらとありますが、あまりに現実的なものではない為、それほど騒がれませんでした。現在では、PCMは384khz/36bit、DSDは22.4Mhzまでが求められる最高スペックになります。とはいっても、実際にはそこまでの音源はほとんど流通しておらず、基本的には、PCMは192khz/24bit、DSDは5.6Mhzまで再生出来れば、配信されているほとんどの音源が再生可能になります。
これとCHORDの何が関係あるのか…。
DAVEは2016年の2月に発売が開始されました。現在、2019年8月ですから3年半が経過しました。足の速いデジタル製品で3年以上も一線で活躍できる製品はDAVEぐらいだと思います。それは、求められるスペックをしっかりとクリアしているかつ、古くならない音質的キャラクターによるところだと思われます。

<BluMK2の登場>
「chord blu mk2」の画像検索結果
DAVEの登場から1年と少し、相棒となるBluMK2が登場します。もともとCHORDは、QBD76の時代からCDトランスポートを作っていて、DAVEに関してもBluが作られると聞いていましたが、正直なところ、話をいかがう限りではあまり期待を持てる製品ではありませんでした。CD専用のトランスポートとして作られたBluMK2。DAVEを使われている方の多くが、CDではなくハイレゾ等のデータ再生がメインの為、今更CD専用トランスポートが登場しても…印象でした。しかし、日本からの強い要望でUSB入力が付けられ、BluMK2最大の機能であるアップサンプリングの恩恵を得らえるようになり、データ再生のみ行っている方達もBluMK2の導入に至りました。

<過去最高タップ数&N-03T>
ということで、BluMK2とDAVEの組み合わせは、驚異の100万タップ長という情報処理能力を有するところまで来ました。もちろん、これから数年~十数年という単位でみれば、CHORDはこれを超える製品を作るとは思いますが、現状のハイエンドオーディオ界において、数あるハイエンドDACの中で、トップクラスのスペックを誇っていることは間違いありませんし、CHORDは現状ではDAVE2等の発売は考えていないとの事でした。
そして、4FではこのBluMK2&DAVEの組み合わせに、ESOTERICから発売されているN-03Tを組み合わせて皆様にご紹介をしています。
もともと、DAVEがこれだけ人気になった一つの要因として、MusicServer(ミュージック・サーバー)の存在があります。
ネットワークトランスポート機能を有しているDELA・fidataの登場により、DACであるDAVEをネットワークプレーヤーとして使用することが出来る為、MusicServer+DAVEの組み合わせは沢山の方にお納めさせて頂きました。
そして、ESOTERICからN-03Tが発売されました。
「N-03T」の画像検索結果
N-03Tはネットワークトランスポートです。MusicServerの再生機能は決して悪いものではありませんが、やはり、ハイエンドメーカーであるESOTERICが作る専用個体は音が良かった…。他のブログでも書いていますが、N-03Tの素晴らしいところは、USBによるデジタル出力が本機の最高スペックであるという事です。ハイエンドメーカーの機器によくあることですが、自社製品同士の接続に特殊な方法を用いて、最高スペックの伝送を行い事があります。しかし、汎用性の高いUSB出力を用いることにより、他社製品との組み合わせでも、しっかり本機に性能を生かすことが出来るという事が、素晴らしい点です。

<ステレオパワーアンプ・Etude>
「chord etude」の画像検索結果
入力系の事ではありませんが、BluMK2&DAVEと同じ、Choral Rangeとして、ステレオパワーアンプのEtudeが昨年末に発売となりました。BluMK2&DAVEと同じサイズのパワーアンプで、コンパクトかつ魅力的なサウンドを実現できるようになりました。モノラルとして使用することもできますので、大型のスピーカーで出力に不安のある方は、二筐体での使用をおすすめします。現在4Fでは、BluMK2&DAVE&Etudeでの試聴も承りますので、ご希望の方は事前のお予約をお願い致します。
IMG_4099
※上記写真のスタンドは旧モデルです。こちらのスタンドが現行です↓↓↓
Etude


以上がCHORD・Choral Rangeのご紹介ですが、弟ラインにあたるHugo Rengeやポータブル製品も多く輩出しています。現在4FではChoral RangeとHugo Rengeを展示しています。試聴も随時受け付けておりますので、ご希望の方は、お気軽にご連絡下さい。

Dynamicaudio 5555 天野
amano@dynamicaudio.co.jp
03-3253-5555