天ノ視点 -AnaFes天野の注目-

皆様こんにちは。
本日、4Fの定例イベントAnalog Festivalの内容を公開致しました。
今回で早いもので7回目の開催となります。

Analog Festival in H.A.L.3 Vol.7

4Fはハイレゾなどのデジタル系を強くおすすめしているイメージを持たれているという方もいらっしゃると思いますが、実はアナログに関しては常に情報を収集しています。結構マニアックに色々やっているんです。

さて、今回のAnalog Festivalですが、ご用意したすべての製品は国産製品です。私天野が最も注目しているのは、魅惑のトーンアーム三社比較。

ハイエンドトーンアームと言えば、有名なところでSMEやオルトフォン。比較的新しいメーカーとしては、Graham Engineering(グラハム・エンジニアリング)やクリア・オーディオ、ピポッド式のクラウディオなんかも話題になりました。

そんな海外勢に負けじと、国産メーカーも続々と素晴らしいアームを作っています。

まずは、何と言ってもこちらでしょう↓↓↓
SAEC WE-4700 ¥1,190,000(別)
サエクと言えば、ケーブルをメインに作っているメーカーとしてご存じの方も多いと思います。私もそうです。しかし、サエクは約40年前にもWE-407/23というトーンアームを発売しています。(お恥ずかしながら、私は知りませんでした…)
「saec we-407/23」の画像検索結果
今回のWE-4700も40年前のWE-407もダブルナイフエッジ方式が採用されています。ダブルナイフエッジは、部品一つ一つに究極的にシビアな為、なかなか採用しているメーカーも少なく、調整も普通のシングルエッジに比べると、ウェイト等の調整が難しいとの事。
しかし、はまってしまえばシングルよりも、高品位にしっかりしたサウンドを聴かせてくれます。
さて、最も大きな特長は上記のように、ダブルナイフエッジを採用している事ですが、私が注目しているのは、内部配線材に関してです。トーンアームメーカーの色々な記事を読んでも、内部配線材に関することってあまり書かれないんですよね。サエクは、上記のようにケーブルメーカーということもあり、しっかりそのあたりの記載がありました。
↓↓SAEC webサイトより↓↓
「内部配線材には高い導通性能を誇るPC-Triple C導体と絶縁材に多孔質の天然素材を用いたオリジナル仕様のケーブルを用いて、微弱な信号の伝送に配慮していることも大きな特徴です」
人気のPC-TripleC導体を使用しているとのことで、情報量の多さ等が期待できます。
サエクの渾身のトーンアームがどんなアナログ音を聴かせてくれるか、今から胸が高まります。

続いてこちら↓↓↓
GLANZ MH-124S Premium ¥2,500,000(別)

GLANZ(グランツ)は静岡の沼津市に拠点を置く、トーンアームメーカーです。もともとミタチ音響製作所という音響メーカーがあり、ミタチ音響が解散した際に、開発者だった濱田氏がGLANZ部門を復活させたという経緯があります。コアなハイエンドユーザーでしたらそのクオリティの高さをご存じかと思いますが、あまり、表に出てこないメーカーだけに、こういった機会が貴重です。ダイナ5555では6Fの東が得意で、マラソン試聴会等で使用しています。私天野はプレミアムではない、通常の124Sを以前のAnalog Festivalで聴いて、面白いなぁと思っていましたが、今回の試聴会では、国産の最高峰を聴きたいという事で、ご用意をさせて頂きました。トーンアームで250万円という超級の製品ですが、その魅力はどのようなところでしょう。少しだけ掘り下げてみたいと思います。
<DLC処理>
DLC処理(ダイヤモンド・ライク・カーボン)はF1の車体等で使われるコーティングです。炭素繊維を用いて、軽く、剛性を上げることが可能です。それだけではなく、各所にカーボンを使用しています。最も特徴的なのは内部配線に銀線を使用していますが、それを絹で多い、その周りにカーボンで固めています。それにより、銀線のキンキンした質感を押さえ、落ち着いた雰囲気を出しているという事。私はまだ、この音を聴いていないので、詳しいレビューが書けませんが、もともとの124Sがどのように変化しているのか、とても楽しみです。

最後にこちらも↓↓↓
IKEDA IT-407SS 定価¥1,250,000(別)
「IKEDA IT-407SS」の画像検索結果
国産のハイエンドアームと言えば、IKEDAですね。かつてフェディリティー・リサーチで名機たちを多く輩出した池田勇氏が立ち上げたメーカーです。現在は、その意思を受け継いで製品が作られています。現行品のIT-407 CR-1は池田氏が設計したもので、今回使用するIT-407SSはIT-407CR-1に改良を加えたものです。見た目はほぼ同じですが、変わっているところとしては、通常のIT-407 CR-1は筒の部分だけがステンレスだったのに対し、全体的にステンレスが採用されている事。池田氏がFR時代に総ステンレスのアームを作って人気を博しましたが、統一した素材を使用することによって、より滑らかなサウンドになると予想できます。しかし、ステンレスの難点は、ステンレスの響きが乗ってしまう事。IKEDAを扱っているカジハラ・ラボの梶原氏にお話しを聞いた所、407SSで目指しているサウンドは中低域のズシッとした質の良い量感と気持ちの良い押し出し感との事です。その為ステンレスの響きをどのようにして処理するかがこだわった点との事です。詳しい内容に関しては試聴会の時に詳しくお話しがあると思いますのでお楽しみに!


以上が今回のAnalog Festivalで使用するトーンアーム三社です。
本当に細かい精度と質が求められるトーンアームにおいて日本国産は、世界でもトップクラスの完成度を持っていると思います。特に今回ご用意をしました三機種、三メーカーは価格もすごいですが、その価格に見合っただけの音質を持っている思います。通常ではなかなかこれだけの製品が全く同じ環境で聴けることが無いので、皆様にまじって私もしっかり脳裏に焼き付けいていきたいと思います。
また、今回の試聴会は、トーンアームだけではなく、カートリッジやプレーヤー、フォノイコまで全て国産製品でまとめています。海外メーカーも素晴らしいですが、この機会に国産アナログの面白さを皆様にも楽しんで頂ければ幸いです。

Dynamicaudio 5555 天野
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