TAD TAD-E1 TX 試聴レポート

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TAD TAD-E1 TX  ¥2,200,000(税別) 11月末発売

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今回開梱も比較的容易になりました。

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写真左はTAD-ME1

TAD-ME1-K ¥1,000,000(税別)
TAD-ME1-S ¥1,100,000(税別)

ウーファー:16 cmコーン型×1
ミッド/トゥイーター:同軸9 cmコーン型/2.5 cmドーム型
再生周波数帯域:36 Hz~60 kHz
クロスオーバー周波数:420 Hz、2.5 kHz
最大入力:150 W
出力音圧レベル:85 dB(2.83 V、1 m)
定格インピーダンス:4 Ω
外形寸法:251 (W)×411 (H)×402 (D)mm
重量:20kg

スタンド
TAD-ST3-K ¥160,000(税別)
TAD-ST3-S  ¥200,000(税別)

外形寸法:376 (W)×652( H)×460.2(D) mm
重量:16kg

TAD-E1TX ¥2,200,000(税別)

ウーファー:16 cmコーン型×2
ミッド/トゥイーター:同軸9 cmコーン型/2.5 cmドーム型
Bi-Directional ADS ×2(バスレフ)
再生周波数帯域:36 Hz~60 kHz
クロスオーバー周波数:420 Hz、2.5 kHz
最大入力:200 W
出力音圧レベル:88 dB(2.83 V、1 m)
定格インピーダンス:4 Ω
外形寸法:350(W)×1,215(H)×512(D)mm
重量:46kg

旧製品TAD-E1に関しましてのレポートはこちら

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9cmCSTドライバーを搭載
420Hz~60kHzの帯域をカバー
ベリリウムのツィーターとマグネシウムの振動板で構成
ユニットの両サイドから下部にかけて、ディフューザー加工されております。
CST=Coherent Source Transducerの略語

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ウーファー:16 cmコーン型×2
(ME1とは磁気回路が違います)

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両サイドにはBi-Directional ADS(バスレフ)

4mm厚の丸い銅板。ここの形状、サイズなど時間をかけて設計を行っております。
ここもこのスピーカーの特徴になります。

Bi-Directional ADS
革新的なアプローチにより理想とする音をめざした「Bi-Directional ADS※ポート」を搭載。エンクロージャーの両サイドパネルにスリット状のポートを配置し、開口部を前後へ。その導入部をホーン形状として滑らかに音を広げます。さらに、前後・左右の対称レイアウトにより、ポートからの不要音やエンクロージャー内の内部定在波の影響を排除。 コンパクトなボディから想像もつかない、豊かで力強い音場で室内を包み込みます。

※ Bi-Directional ADS= Bi-Directional Aero-Dynamic Slotの略語。

TAD資料より

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スパイクは3点支持になっております。
<写真のスパイク受けはアンダンテラルゴ(別売)>
スパイク受けは別途付属でついております。

背面のベース部分の両サイドには転倒防止用の金具が
装着されます。

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キャビネット上部は斜めに加工されております。

新製品発表会はこちらをご覧ください。

<試聴レポート>

システム

CD/SACD PLAYER TAD-D1000MK2

POWER AMPLIFIER TAD-M1000

ヴォリュームはD1000MK2のデジタルボリュームを使用

秦基博の「ひまわりの約束」ではギターの響きが過剰になることなく、また低い弦も安定しており、高域に音が被ることもなく、明瞭度の高いサウンドになっております。ボーカルも自然で色付けが少なく、実在感があります。どうしても以前のE1との比較となってしまいますが解像度が上がった分全体的に華やかなイメージを持ちます。音楽性的なところは増えている分以前のTADらしい独特な深みといった面では良い意味でも悪い意味で減っているイメージを持ちます。

Fourplayの「Chant」では、レンジ感もあり、過大な低域にならず弾むなような低域でグルーブ感を感じることができます。スピーカーの両サイドにあるBi-Directional ADSも自然でバスレフ的な感じのサウンドはあまり感じません。低域の解像度は非常に高いように感じました。以前のE1と比べるとスピード感があるサウンドで、楽器ひとつひとつの明瞭度は上がっております。古いジャズも数曲試聴しましたが、濃いサウンドからもっと明るいサウンドに進化し、特にシンバルは小気味よさがあり、リズミカルに感じますが、落ち着いた雰囲気というのは以前のモデルの方があるようにも感じます。ただこれはME1が好きなお客様とCE1が好きなお客様と意見が分かれる傾向と似ている感じがします。

クラシックも数曲聞きましたが、E1と比べるとやはりそのスケール感と情報量の多さを感じます。スピーカーの外まで音場がしっかり広がります。奥行もしっかり出ておりますが、さほど奥に行きすぎることなく遠からず近からず非常に良いバランスです。前後感は少し下がったという印象です。またホール感も以前のモデルより出ておりますので、ピアノ、ヴァイオリンの響きは良くなっております。全体的に瑞々しさを感じます。
明るい音色の分CSTの音色が少し強くなっており、聞き方によってはHi-Fi調に聞こえてしまう部分もありますが、音楽的な要素でもある色彩感は増しております。
オーケストラでは、低域の解像度の高さを感じます。量感といった面ではたっぷりという感じではなく、沈み込みがしっかりしており、低域が全体的な明瞭度を下げるということはありませんでした。この低域のコントロールが今回のE1TXの魅力かもしれません。

女性VOCALはE1に比べて華やかに感じるところもありますが、特に高域に関してはしっかり伸びており、透明感を感じることができました。美音に仕上がったといったところかと思います。

このフロアでPioneer S-1EX そしてTAD-E1、TAD-CE1、TAD-ME1とその歴史をずっと見てきました。そして今回のTAD-E1TX。当時TAD-E1はB&Wの802Diamondと肩を並べて大人気モデルになりました。その後ブックシェルフのTAD-CE1もTAD-E1とまではいきませんでしたが、高い評価を得ました。それからブックシェルフのTAD-ME1は新生代のTADということで、予想を超える人気商品になり今でも継続して多くのお客様にご販売させていただいております。

TAD-E1TXはバスレフの形状も変更し、デザインも大幅に変更となりましたが、音質的にもTADが掲げる「足さず引かず」を継承しつつ、音楽の楽しさとオーディオ的な表現力が上がっております。どちらかというとクラシックなどの響きという点では他のスピーカーよりもおとなしいイメージでしたが、今回はスケール感が増していることで、クラシックも朗々と聞けるサウンドに仕上がっております。
ただ音楽表現が上がった分モニター色というところでは減っているところが今回の評価の分かれ目になってくるのではないかと思いますが。今TAD-E1をお使いのお客様というよりも、新しいお客様がまた違った意味での評価をしてくれる製品になってくると思います。

是非新たなTADサウンドをお楽しみいただければと思います。

展示開始時期は12月初旬を予定しております。

2018年11月5日
Dynamic audio 島 健悟