Accuphase製品レポート DP-750

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Accuphase
DP-750 CD/SACD PLAYER ¥1,200,000(税別)

適合ディスク:2チャンネルSuper Audio CD/CD
DSDディスク DVD-R/-RW/+R/+RW(DSFファイルフォーマット)
データディスク CD-R/-RW,DVD-R/-RW/+R/+RW
(対応フォーマット:WAV、FLAC、DSF、DSDIFF)

出力レベル:2.5V(XLR、RCA共に0dBにて)
リモコンで可変可能

電源     : AC100V 50/60Hz
消費電力   : 26W
最大外形寸法 : 幅 477mm × 高さ 156mm × 奥行 394mm
質量        :28.2kg

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2018年8月にDP-720からDP-750に進化いたしました。

DP-750は、DP-950/DC-950の優れたノウハウを受け継ぎ、一体型のフラッグシップモデルとなります。

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SA-CDディスクに刻まれた情報を余すところなく引き出すためにトランスポート部は、高剛性・高精度コンストラクションの《SA-CD/CDドライブ》と、静寂で気品漂うディスク・ローディング機構を磨き上げて完成しました。

D/AコンバーターにはESS9028PROを採用。
8回路並列駆動することで諸特性を大幅に改善するアキュフェーズ独自の「MDS++」方式と、「移動平均フィルター」を融合させたMDSD(Multiple Double Speed DSD)方式D/Aコンバーターが、ディジタル信号を純度の高いアナログ信号に変換します。

『MDSD』方式
DSD信号は可聴帯域より高い周波数に大量のノイズを含むため、ディジタル・フィルターでノイズを除去する必要があります。一般的には、あらかじめDSD信号をPCM信号に変換してからディジタル・フィルターに入力しています。
DP-750の『MDSD』方式は、タイミングをシフトした8種類のDSD信号を生成、そのまま8回路並列『MDS++』方式D/Aコンバーターに入力します。この時、回路全体は完全直線位相特性の『移動平均フィルター』として動作しノイズを除去します。つまり『MDSD』は、DSD信号をPCM信号に変換する回路を新たに設けることなく、ノイズを除去するフィルターとして動作する画期的な再生方式です。

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豊富なデジタル入力端子を装備しており、USB端子にPCを接続することによりPCM384kHz/32bit、DSD11.2896MHzのハイレゾ音源も高品位に再生可能です。
*送り出しによってはロックしない機器もございます。
リモコンのTIMEボタンでで、周波数及びbitが表示されるのは非常に便利です。
ミュージックサーバーのDELAとの接続でDSDマーカーレス再生が可能となっております。
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デジタル入力対応表

USB入力
PCM:44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 / 352.8 / 384kHz
(16~32bit)
DSD:2.8224 / 5.6448 / 11.2896MHz(ASIOのみ)

COAXIAL
32 / 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192kHz

OPTICAL
32 / 44.1 / 48 / 88.2 / 96kHz

HS LINK(Ver.1)
PCM:32 / 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192kHz(16~24bit)
DSD:2.8224MHz

HS LINK(Ver.2)
PCM:44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 / 352.8 / 384kHz
(16~32bit)
DSD:2.8224 / 5.6448MHz

HS LINKとは
Accuphase独自の伝送規格になり、PCMだけではなく、DSDの伝送も可能になります。
Accuphase製品をトランスポートしての使用、D/Aコンバーターとしての拡張が可能です。
(SACDのデジタル出力に関しては、独自規格のみ対応)

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ライン/バランス独立構成の「Direct Balanced Filter回路」搭載

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基本的には3番HOTですが、背面のスィッチで切り替えが可能です。

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リモコンを使用することでプレーヤー内部のデジタルヴォリュームコントロールが可能となります。

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TIMEボタンで表示を変更することができます。
画像はSACD再生時になります。
INPUT切り替えもこちらで可能となります。また同社のプリアンプ、プリメインアンプ等のヴォリューム調整も可能となります。

その他DP-750の詳細はこちら

<試聴レポート>

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まずはディスク再生で試聴を行いました。

サンサーンスの交響曲では、全体的に前に来る印象をもち、演奏会場でも後ろの席ではなく、比較的前で聞いているイメージを持ちました。パイプオルガンが朗々となっているのが印象的で、情報量はしっかりと持ちながら、過度な色付けは少なく、中低域が安定して落ち着きのあるサウンドに感じます。余計な響きはあまり持たせずに、スピード感というよりも良い意味での濃厚さを持ち合わせております。
特にSACD再生はS/Nも良く、落ち着いたサウンドの中に、SACDならではのストレスのない、耳あたりの良いサウンドを聞かせてくれました。奥行感は正直あまり感じることはないですが、逆に奥行感があり過ぎるとエネルギー感が不足して聞こえることもあります。そこもアキュフェーズトーンの一つかもしれません。
ピリスのピアノでも響きが過多にならずに、しっとりとしたピリスらしい瑞々しさの中に優しさをしっかりと感じることができました。

オスカーピーターソンのピアノとリオでは、小気味いいテンポというよりもドラム、ベースが安定しているイメージです。ピアノの音は刺激的ではなく、自然と耳に入ってくる音に感じました。フュージョン系よりもスタンダードなジャズの方が向いている印書をもちました。

女性VOCALでは、通常耳慣れた機器ではもう少し音が奥に感じますが、それよりも前に来ます。ピンポイントで口が小さい方がお好きという方ですと違和感を感じるかもしれませんが、逆に近くで奏でるリアリティを感じます。メーカーによってこの距離感が違ってくるのが非常に面白いです。表現が難しいのですが、色付けが少ないとなるとモニター的という表現になるかと思いますが、そうではなく、もう少し暖かくて落ち着いており、大人なイメージを持ちます。これがアキュフェーズトーンであり、人気がある秘密がここにあるのではないかと思います。

さてこのDP-750はデジタルヴォリュームが装備されております。パワーアンプへ直結も行いましたが、イメージよりも違和感なく聞こえました。もっと情報量が落ちたり、厚みが減ると思いましたが、このクオリティであれば十分使えるレベルではないかと思います。ただ基本的にはプリアンプは必要ですし、どちらかといえばこちらの使い方はプリアンプのゲインが高いメーカーとのマッチングの為にご使用いただければと思います。

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こちらのモデルはUSB入力にもしっかりと力をいれております。ミュージックサーバーDELA取扱いのメルコシンクレッツとのやりとりでDSDのマーカーレス再生が可能となりました。
DSDマーカーレス再生はDSDの良さをしっかり引き出せますので、こちらは非常に素晴らしい機能になります。詳細はこちら

こういったプレーヤーではCD Rippingしたデータ再生とCDをそのまま再生するという比較を行います。以前のDP-720では圧倒的にCD再生が優位に感じましたが、その差は大分少なくなっております。ただやはりCD再生の方が有利で、安心感があるというか聞き慣れている感じがします。ただハイレゾ再生の場合は他社同様良い場合も多く、DSDもマーカーレスになった分非常に質の高いDSD音源を聞かせてくれます。井筒香奈江さん率いるLaidback2018ではその優位性をしっかり感じることができました。このゾクッとする感じはDSDの魅力かもしれません。イメージ的にアキュフェーズユーザーさんはUSB入力は無縁のお客様も多いかと思いますが、是非新たな世界を見つけていただいても良いのではないかと思います。

今回取り扱いを開始する前からCD/SACD PLAYERの評判の良さは聞いておりましたが、
音だけではなく色々な面でユーザーフレンドリーに感じます。まずヴォリュームをつけるとそれだけ音質ロスのデメリットもあるかと思います。ただ音で迷った場合は付加価値というのは非常に重要な要素になってきます。
取扱いを始めてAccuphaseの評価が高い理由が解ってきた気がします。

まだまだ旧モデルとの比較でのお話ができませんが、まずはレポートさせていただきました。

2018年10月28日 Dynamicaudio 島 健悟

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