天ノ視点-光カートリッジ-

皆様こんちは。
先日6月30日は第6回目の開催となるAnalog Festivalを行いました。
AF logo
今回のAnalog Festivalは注目製品が集合したこともあって、定員数の18名が早々に埋まってしまい、ご来場をお断りしてしまった方も数名いらっしゃいました。
今回いらっしゃったお客様の中には、日本以外の方も多くいらっしゃいまして、国産メーカーの世界的な人気を改めて感じました。

さて、今回のAnalog Festivalで後半にご紹介を致しましたのがDS Audioが出している「光カートリッジ」です。

一昨年あたりから話題が高まり、今では各種イベントに引っ張りだこのDS Audio。
今回は、新製品のW2を持ち込み、光カートリッジの技術をご説明頂くと共に、その音色を楽しんで頂きました。

<光カートリッジとは>
光カートリッジとはDS Audioが世界で唯一販売する光電式カートリッジのことです。
従来のMM、MC型のカートリッジ磁石とコイルを用いて針の動きを検出するのに対し、光カートリッジは針の動きを光の変化として捉え出力します。
詳しくはこちらから↓↓↓
DS Audio Webサイトより-光カートリッジとは-

上記のように、通常のMC・MMカートリッジとは全く異なる方法で出力される方式です。
その為、必ず利点・不利点が出てきます。

今回のブログでは、その利点・不利点を簡単にまとめて行きたいと思います。

<光カートリッジ・利点>
◇物質的な電気信号の損失を極力減らす◇
ご存じの通り、通常のカートリッジは針先(スタイラス)が読み取った信号をカンチレバーを通し、MCはコイル、MMはマグネットで増幅して出力します。MC/MM両方とも、長い間レコードのスタイルとして様々な方法が試行錯誤されてきました。
MC構造
しかし、この方式は、レコードが誕生してから、未だ「完成」には至っておらず、今後も新しい製品や方法が開発されてくると思います。なぜ完成しないのか…それは、それぞれのジレンマがあるからです。MCは、コイルの巻き数や制度、線の質等、MMはマグネットの素材や大きさ等が本当に小さな変化で音質に大きく影響します。対し、光カートリッジは、針先の動作を光で感知して信号を送りますので、コイルやマグネットの物質的な損失や、磁界による影響がありません。その為、クリアでアナログ本来の音色が楽しめると言っても過言ではありません。
ここでちょっと疑問が残ります。光で感知するするという事は、デジタル信号なの?というところです。光カーリッジは出力の工程にてデジタル処理を行うことはありません。針先の感知をコイルやマグネットで行っていたものを光で行っているだけですので、完全なアナログサウンドです。さらに、コイルやマグネットを使用しない大きな利点として、出力電圧の大幅な向上も利点の一つです。例えば、DENON DL-103の出力電圧は0.3mV、オルトフォンのDJ向けのMMカートリッジCONCORDEシリーズでも、最大で10mV程になります。
MC構造2
そんな中、DS Audio新製品のW2の出力電圧は500mV以上という驚異的なスペックを誇っています。DL-103の0.3mVという数値はMCカートリッジでは一般的な数値の為、ほとんどのフォノイコライザーが対応しています。その為0.3mVの数値でも問題ありませんが、その分、フォノイコライザーが行う増幅が重要になってきます。その点、光カートリッジでは、大幅な出力が得られていますので、フォノイコラーザーで大きく増幅する必要がなく、音質への大きな負荷がありません。
物質的な損失の軽減と、物質を通さないことによる利得。これが、光カートリッジの最大の特長です。

<光カートリッジ・不利点>
◇専用フォノイコラーザーが必須◇
通常のMC/MMとは全く異なる信号の為、専用のフォノイコライザーが必須になります。
光カートリッジを出しているDS Audioでは各カートリッジと併せる価格帯のフォノイコラーザーを出していますので、光カートリッジを検討されている方は、こちらもお考え下さい。
さて、ここで今回の試聴会の一つの見どころであったこのメーカーが登場します。
「Soulnote」
Soulnote(ソウルノート)は日本のオーディオメーカーですが、プレーヤーやDAC、アンプ類をラインナップしています。さらにフォノイコライザーも現在は二機種を発表しています。100台限定として発表されたE-1¥200,000(別)、そして、先日の試聴会でもご紹介を致しましたE-2¥400,000です。
E-2
E-2には、特殊な機能としてDS Audio以外のメーカーとしては世界初となる、光カートリッジ対応の入力を持っています。他にも、RIAA以外のフォノカーブに対してもユーザー自身でカーブの補正をすることが出来る等、とても面白いフォノイコなのですが、これに関してはまたの機会にご紹介致します。
という事で、現在、光カートリッジを使うためには、DS AudioのフォノイコライザーかSoulnoteのE-2を使う以外に方法がないという事です。
皆様ご承知の通り、フォノイコライザーはレコード再生にとって、音質を左右するとても大切なところです。そこの選択肢が少ないというのは、少し残念なところではないでしょうか。(逆に私的には、最高に相性の良いフォノがあるというのは喜ばしいとも感じますが…)
という事で、今後光カートリッジに対応したフォノイコライザーが他のメーカーでも出てくると面白いのですが、現状では数機種のフォノイコからお選び頂くことになってしまいます。

<音質に関して>
さて、利点・不利点は以上のような内容ですが、肝心の音色はどういった感じでしょう。
今回の試聴会では、新製品のW2というモデルをご紹介させて頂きましたが、現在、DS Audioでは、DS-Mater1、DS-W2、DS002という三機種を発売しています。試聴会以外に、お客様からご要望を頂きまして、エントリーモデルのDS002とW2の二機種を聴くことが出来ました。

◇光カートリッジの音色◇
光カートリッジと聞くと、どうしてもデジタル的な音色を想像してしまうと思います。スピーカー感があって、輪郭が強くて、でもちょっと聴き疲れしてしまう…
しかし、実は、光カートリッジは、とてもアナログらしい音色を持っています。先にも書いた通り、光カートリッジはデジタル要素がどこにも含まれません。とは言いましても、MC/MMカートリッジに比べると、とてもノイズが少なく、鮮度の高い音色を楽しましてくれます。
※今回のフォノにはE-2を使用致しました。

・DS002 ¥200,000(別)
まずはエントリーモデルのDS002です。DS002では、アルミニウムのカンチレバーに針先はしばた針が採用されています。光カートリッジの特長である、ノイズの少ない鮮度の高い音色を聴かせてくれます。光カートリッジの良さを感じたいという事でしたら、充分にその魅力を感じて頂けると思いますが、上位モデルに比べると、少し全体的に音が軽くなりがちで、ずっしりしたジャズなんかを鳴らしたい方よりは、室内楽やキレイな女性ボーカル等の方にお勧めです。

・DS-W2 ¥400,000(別)
002の倍の価格になってしまうW2。カンチレバーにはボロンを、針先はマイクロリッジ針を採用しています。やはり光カートリッジの特色はそのままに002に比べて、より深く、より生々しく音楽を再生してくれます。特に管楽器の響きが切れと粘り気がとても良いバランスで鳴らしてくれます。音自体も芯の太い音色になり、「アナログを聴いている!」という感覚は格段に上がります。確かに倍の価格にはなりますが、どちらがおすすめか?と言われると、私は俄然W2をおすすめします。

こうなると、気になるのはDS-Master1の存在ですよね。
残念ながら、今回は、別のスケジュールがあり試聴することが出来ませんでしたが、今後、チャンスがあれば、ご紹介をしたいと思います。

そうそう…DS Audioではこんな製品も発売しています。

ST-50 スタイラス・クリーナー ¥8,000(別)
このスタイラス・クリーナー、よくできています。
真ん中にホコリ取り用特殊ウレタンゲル素材を採用しています。ゲルの粘着質を利用して、埃や、汚れを取る使用ですね。カートリッジをこの上に3回ぐらいポンポンと乗せてあげます。
このクリーナーのいいところは、まず溶剤を使わないこと、そして、針に芯圧以上の力が加わらないことです。さらに、このゲルは洗えば何度でも使用できます。
余談ですが、アルミの筐体とこのゲルでほとんど利益無いそうです。
宣伝ように作りました!と試聴会でも言っていましたので、是非皆さん使って見てください。

Dynamicaudio 5555 天野
amano@dynamicaudio.co.jp
03-3253-5555

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中