TAD (パイオニア)工場見学

IMG_7432

6月25日(月)ですが、埼玉県川越市にあるパイオニア工場へ足を運びました。
オーディオブランドTADの正式名称は(株)テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズになりますが、パイオニア(株)のオーディオブランドになります。今一般に出ているAV関連の製品に関しましてはオンキヨー&パイオニア株式会社ということで販売と製造を行っております。
今現在川越工場で中心となるのはカーオーディオなどの分野になりますが、その一部にTADの製造工場がございます。

川越市にあるパイオニアの工場はかなりの敷地面積があり、数千人の方が働いているとのことです。駅から車で15分ぐらいの距離になりますが、街中ではPioneerロゴのバスを何台も見かけました。実際川越市の産業を支えている一社と言っても過言ではないと思います。
川越市は観光地でもあり、小江戸と言われ、古い建物も多く、工場に行く車中でその雰囲気を感じることができました。今度ゆっくり観光してみたいところです。

さて今回迎えてくれたのはTADエレクトロニクス技術部マネージャーの沼崎氏と弊社営業担当の大倉氏になります。沼崎氏は4Fのイベントにもご参加いただいたこともございます。

このパイオニアの工場ではエレクトロニクスの設計、製造になりますが、TADのスピーカーに関しては以前より山形の天童市にて開発、製造を行っております。東北パイオニアといえばイメージがつく方もいらっしゃるかと思います。

メインエントランスにはパイオニアが誇るCarrozzeriaのカーオーディオが年代ごとに展示されておりました。またその先には創業者である松本 望氏の銅像が飾ってありました。

IMG_7433

会議室で3人で談笑した後に、違う棟のTAD専用の工場にご案内いただきました。

IMG_7434.jpg

小さな通路の奥では女性の方がプリアンプのTAD-C600の組み立てを行っておりました。

IMG_7443.jpg

またその様子はモニター画面で見ることができ、その手さばきは見事でした。
まるで医療関連のテレビドラマのオペ姿のワンシーンを見ているかのようでした。
IMG_7440.jpg
実はこの組み立て作業はこの女性の方がほぼ一人で行っております。
メイン基板の生産は別のところになりますが、その基板にとりつける大きな部品などはこちらでハンダ付けされます。筐体の組み立て、部品の組み込み、検査も含めてこちらの工場で行われます。今回は中に入らず外から見学させていただきました。
その見学させていただいた場所に工場の特徴などの説明が飾られておりました。

IMG_7435

組み立てに関してはしっかりプロ意識を持って行うような社内的なスローガンが掲げられておりました。

IMG_7437
IMG_7436

IMG_7438.jpg

IMG_7439

この世界では女性の方が携わることも多いとのことですが、今回は色々な人の力もさることながら個人の力というところもひしひしと感じました。責任重大な仕事を担っていると思うと本当に頭が下がります。組み立てている女性の方のプロ意識というのは相当なものだと思います。これからもTADそしてオーディオ業界の為に頑張っていただきたいものです。

1時間ほど見学させていただいた後に、TADの開発チームの事務所に移動を行い、TADの歴史及びTADの思想などレクチャーいただきました。

IMG_7447.jpg
IMG_7448.jpg
創業者である松本 望氏はアメリカのフィルコ社製のダイナミックスピーカーを聴き、その感動から自分の手で作りたいというところからパイオニアの歴史は始まりました。
スピーカー開発後パイオニアの前身である福音電機を1937年に創業しました。のちにパイオニアと社名変更をしておりますが、そのパイオニアという名前はスピーカーの商標として使用していたとのことです。1937年といえば日本が誇るトヨタ自動車創業もこの年になります。

さてダイナミックスピーカーの歴史ですが、1925年にアメリカのGE社によって発明されたとのことですが、その12年後に福音電機は誕生しております。日本のスピーカーブランドとしてのパイオニアといっても間違いではないと思いますし、世界的な面でもフロンティア的なブランドでもあると思います。

それからパイオニアブランドでもあるEXCLUSIVEに関してのお話をいただきました。

IMG_7450.jpg
IMG_7452

TADはもともと日本というよりもアメリカのスタジオなどで高い評価を得て、日本に逆輸入のような形で評価されました。製品というよりもユニットメーカーという位置づけが高かったようです。

ご存知の方も多いかと思いますが、木下モニター(レイ・オーディオ)の設計者の木下氏はその昔TADの開発に携わったお一人になります。

それから時代を経て、2007年(株)テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズという社名でパイオニアの高級オーディオブランドとして創業しております。実際TADの1号モデルのTAD-M1はパイオニアとして発売しております。報道資料はこちら

2003年ですので、15年経つかと思うと本当に早いものです。

TADの歴史に関しても資料を見せていただきました。
IMG_7454.jpg
沼崎氏とも話をしましたが、パイオニア製品の流れも一緒に見ることができるとショップの人間としては解りやすいような感じもしました。古くはレーザーディスクやプラズマディスプレイなどパイオニアはAV関連商品でも注目されているブランドです。また独自のレガートリンクコンバ―ションのCDプレーヤーやピュアモルトスピーカーなど印象に残っているキーワードも多くあります。そこまで話をしてしまうとおそらく朝までなってしまうかもしれません。ということで次に試聴室に案内してもらいました。

IMG_7457.jpg

試聴室内の紹介はご遠慮いただきたいということですので、入口のみにさせていただきますが、TADのリファレンスシステムで1時間ほど試聴させていただきました。
ここで試作を聴きながら、最終の音の調整していく心臓部がここにはあります。

私も入社20年を超えておりますが、ここまでしっかり歴史まで振り返ったことがありませんでしたので、非常に良い勉強になりました。

オーディオという製品へのこだわりは、各メーカーやはり芯というものを感じます。

趣味製品というところもありますが、こういう経験をさせていただくとやはりオーディオへの愛着はより一層沸いてきます。

今まで多くの方々にTADのご販売をさせていただきました。

その中でも印象に残っているお客様はF1の時代からのパイオニアの熱狂的なファンでリファレンスシリーズを数年かかって全ラインナップをお揃えになっております。

パイオニアがこのオーディオ業界だけではなく、色々な分野で活躍してきた証がそこにあるのではないでしょうか。

時代の変化はあると思いますが、やはり音プラスアルファの愛情というものがそこにあり、ファンがついてくるのだと思います。

これからも良い製品を世に生み出して欲しいと心から思いますし、今ご使用になっているお客様に関しましては末永く楽しんでいただけれうれしい限りです。

沼崎さん、大倉さんこの度は良い機会をいただき誠に有難うございました。

次は天童市にスピーカー工場見学に行きたいですね!!

今回はTADをご紹介させていただきましたが、機会を作って色々なメーカーに足を運びたいと思っております。

2018年7月4日 Dynamicaudio 島 健悟

広告