KRELL Illusion2 DUO300のご紹介

皆様こんにちは。
今日の秋葉原はちょっと曇り空で肌寒い一日です。

さて、現在、4Fが行っているアンプ強化月間で展示している製品をご紹介していますが、本日はアメリカンアンプの老舗KRELLのセパレートアンプをご紹介致します。

KRELL
KRELL logo
KRELLはアメリカはコネチカット州に拠点を構える、オーディオメーカーです。創業は1980年、創業者兼設計者のダン・ダゴスティーノ氏によって立ち上げられました。約40年の歴史のあるオーディオメーカーですが、過去には、CDプレーヤー、アンプ、スピーカーとそれぞれ超級クラスの製品を多く発表していました。数々の名器がありますが、比較的記憶に新しいところですと、アンプのEvolutionシリーズではEvolution900やEvolutionONEといった贅沢に物量が投入されたアンプや、LAT-1000やLAT-1といったアルミ筐体の大型スピーカーがあります。他にも、少し世代は前になりますがFPBシリーズのアンプ等は今でも、愛用されている方も多いのではないでしょうか。

<ダン・ダゴスティーノ氏>
Dan
創業者のダン・ダゴスティーノ氏は、大学で電子工学を専攻し、スレッショルド社等でエレクトロニクスに携わった後、33歳の時にKRELL社をスタートさせたとのことです。
現在では、自ら立ち上げたKRELL社から離れ、オリジナルブランドのDan D’Agostino社にて精力的にアンプ制作を行っています。Dan D’Agostino社としての初作品であるMOMENTUMがステレオサウンド誌のグランプリに選ばれたのは記憶に新しくあります。

<現在のKRELL>
さて、少し話が脱線しましたが、ダゴスティーノ氏が退社後、現在のKRELLはどのようになっているのでしょうか。現在のKRELLはダゴスティーノ氏と同じチームで設計に携わってきたデイヴ グッドマンという方が設計リーダーとして製品開発を行っています。これまでのKRELLはどちらかというと、コスト度外視で、最高のものを求める傾向にありました。その為、Evolution ONEが発売当時定価で740万円という超級アンプで、もちろん実力のあるアンプでしたが、かなりハイコストな製品が多かったように思います。
現在のKRELLは、生産を海外(中国)から本国にすべて移し、当時の音色や質を踏襲しつつも、それを超えることを目的として、さらに、筐体等を一貫したデザインにすることによって、生産コストの見直しを図る等、より高音質に、よりお求めやすくなっています。(もちろん、それでも高価な製品ではありますが…)
技術的にも、新しいテクノロジーがグッドマン氏によって開発され、新時代のアンプとしての活躍が期待できます。
また、車メーカーとの共同開発も進められていて、日本のHONDAもKRELL社のオーディオを採用しているようです。

Illusion2 定価¥1,200,000
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さて、今回展示している商品のご紹介です。
現在、KRELLは今回のIllusion2と上位モデルのIllusionを発売しています。
入力から出力までの全ての信号経路は、クレル伝統とも言えるフル・コンプリメンタリー、フル・バランス回路で構成されており、全トランジスターは純クラス A で作動し、オーディオ信号はプリアンプの全段において電流ドメインを維持します。
そして、パワーアンプとの接続にはKRELL独自のCAST電流伝送が採用されています。
「独自のトポロジーによる新しいカレントモード・バランス・入力ステージはコモンモード・インプットノイズを桁外れのバンド幅にまで押し下げます。バランスとアンバランスの(電圧)入力はダイナミック・カスコード構成の JFET 素子によるバッファー回路でバランス電流信号に変換され、そのまま後段の電流増幅回路に送られます。この入力回路は極めて優れたオープンループ・リニアリティーと非常に高い入力インピーダンスが得られ、入力への負荷影響を及
ぼすことも一切ありません。」-輸入元ACCA・webより-
KRELLは通常のインターコネクト接続とCAST電流伝送の両方が使用できます。
音色の違いとしてはCAST伝送の時は、よりクリアに情報量多く贈られるイメージで、インコネ接続の時は荒々しさはあるものの、力強く、迫力のある音色になるイメージです。皆様の音楽の嗜好に合わせてお選び頂いても良いと思います。
■主だったSPEC■
アナログ入力:XLR x 2 RCA x 3
デジタル入力:XLR(AES/EBU) x 1 RCA x 2 Toslink x 2
メイン出力:XLR x 1 RCA x 1
寸法(W x H x D / mm):483 x 97 x 464
重量(Kg):10.4

DUO300 定価¥1,600,000
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現在、日本で扱っているKRELLのパワーアンプはモノラルが2機種、ステレオが3機種になります。今回展示を行っているDUO300はステレオアンプとしては最も容量の大きなものになります。定格出力で300W(8Ω時)、540W(4Ω時)というClassAステレオパワーアンプとしては、かなり大きな出力を得ているアンプになります。B&W800D3クラスのスピーカーであれば、しっかりと鳴らすパワーです。
KRELLのパワーアンプすべてに採用されている技術で準 iBias™ テクノロジーというものがあります。
「iBias™と命名された KRELL の新技術は入力信号増幅の監視に加え、絶えずスピーカの動作状態とそれに必要な電力をモニタリングしスピーカを駆動する為に最適な電力をトランジスタへ供給します。この技術により、発熱量を最小限に抑え、且つフル Class A モードにてアンプを駆動する事を可能にしたのです。」-輸入元ACCA・webより-
他にも内部モニタリング・システムや、サーモスタット制御の冷却ファン搭載する等、これまでのKRELLアンプとは異なった新しい技術が採用されています。
■主だったSPEC■
定格出力:300W(8Ω時) 540W(4Ω時)
周波数特性:20Hz – 20kHz +0, -0.08dB 0.5Hz – 100kHz +0, -3dB
入力端子:XLR×1 RCA×1 12Vトリガ-×1
消費電力:1W(スタンバイ時) 144W(アイドリング時) 3,400W(最大)
外形寸法(W x H x D):434 x 194 x 536(mm)
重量(本体):31.8kg

<KRELLの音>
KRELLは全体的にアメリカンらしいパワー感のある音色を持っています。押し付けるような音ではありませんが、充分なパワーでスピーカーユニットをしっかりと駆動・制動してくれるため、やはりジャズ・ポップス向きと言えるのではないでしょうか。他社のClassAのような質感ではなく、どちらかというと軽やかに音が出てくる印象です。今回はIllusion2とDUO300の組み合わせですが、プリアンプの上位モデルIllusionはより緻密に細やかな音色になりますし、パワーアンプはモノラル化することによって、余裕感が出て、広がりのある音楽を楽しませてくれます。逆に、サイズを下げると、少し音が細くなります。今回はB&W800D3との組み合わせで試聴しました。私天野としてはとても良い相性だと感じましたが、人によってはもっと滑らかな音色を求める方もいらっしゃると思います。逆にKRELLと相性のよさそうなメーカーとしては、やはり、アメリカ系の会社でJBLやWilsonAudioとの相性はよさそうです。


Dynamicaudio 5555 天野
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03-3253-5555

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