天ノ視点-DELA・fidata天野的比較-

皆様こんにちは。
ダイナミックオーディオの天野です。
初夏の何とも言えない爽やかな香りのが漂う秋葉原です。

G.W.中は都内・地方から沢山のご来店があり、なかなかブログ等も更新出来ておりませんでしたが、G.W.中、やはり、お客様から頂いたご質問として多かったのが、二大ミュージックサーバーに関してですね。

ミュージック・サーバーは今や、データ・ファイル再生を行う上で、必須アイテムとなってきましたが、やはり、皆様考えるのは、二大メーカーであるDELAとfidataのどちらを選ぶべきかというところではないでしょうか?

そこで、今回は私天野が思うDELA・fidataはここが違うというところをご紹介致します。

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このことについてはすでに、担当島がご紹介していますが、今回は天野目線のご紹介したいと思います。
VOL.105 DELA、FIDATA新製品レポート


<ミュージック・サーバーの選び基準>

・現在に至るまで
DELA、fidataが現在に至るまでの事を少しご紹介したいと思います。

DELA:
DELAはもともと、BUFFALO(バッファロー)のハイエンドNAS部門として立ち上がりました。日本でLINNを代表とするネットワークプレーヤーが盛んになり始めた頃、当時はNASというものにあまり親しみが無く、NASは製品として存在していたものの、特別、音楽再生用として開発されたものではありませんでした。当時、BUFFALO製のNASを使用して音楽ファイルが消える等の不具合が多発したため、ネットワークプレーヤーのメーカー側で海外製のQNAPやSynologyというメーカーのNASを推奨するようになります。しかし、BUFFALOは以前、オーディオメーカーとしてレコードプレーヤー等も発売していて、音楽再生に関わる製品としてのプライドから音楽専用NASを作ります。これがDELAの始まりです。その後、DELAがBUFFALOの一部門として立ち上がり、NASから音楽再生専用NASとしてミュージック・サーバーという新しいカテゴリを作ります。発売当初は、USBでの出力は行っておらず、NAS同様にLAN経由での再生のみでしたが、発売から間もなくUSBトランスポートとしての機能を有し、その立場を確固たるものにしました。その後、DELAはBUFFALOの完全子会社としてメルコ・シンクレッツという名称で独立をし、現在に至ります。
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fidata:
fidataはBUFFALOと両頭をなす、日本のPC周辺機器メーカーであるI・ODATA(アイ・オーデータ機器)の一つの部門です。DELA発売から約一年後に初のミュージック・サーバーとなるHFASを発表します。後発であるfidataはDELAとは異なるコンセプトで、ハイエンド製品として可能な限り音質にこだわった製品を作りたいという事は、現在も一貫した開発を続けています。オーディオメーカーとしての背景はないものの、オーディオ好きの方々が、その目線で作り上げているため、とてもオーディオライクな仕様になっているのが特徴です。
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<音質>
もともとはNASですが、DELA・fidataは前提としてハイエンドオーディオ製品として開発したもので、ハイエンド製品たるもの音質は最も重要になります。

DELA:
DELAの音質は無色系。製品自体に色付けが無く、音楽データの音色をそのまま出してくれるような印象です。とは言っても、フラッグシップモデルのN1ZにはHDDタイプとSSDタイプがあり、これに関しては音色の違いがあります。HDDタイプはほんの少し荒々しさを感じるものの元気の良さがあり、音楽がイキイキしている印象で、SSDタイプはよりハイファイになり、静けさを感じます。

fidata:
fidataの音色はシルキーです。滑らかさがあり、耳当たりの良い印象です。fidataにもHDD/SSDの製品がありますが、fidataに関してはDELA程の違いは感じませんでした。fidataは筐体のハード面でのこだわりが一貫されていますので、ストレージでの変化が少ないのかも知れません。


<使い勝手>
データ・ファイル再生に関する製品は、使い勝手がとても重要になります。ハイレゾやりたいけど面倒そう…と言われていたのは今や昔です。音楽再生等の基本操作はDELA/fidata共にタブレットやスマートフォンを使用しますが、それ以外の面では、それぞれ違いが出てきます。

DELA:
設定やソフトウェアのアップデート等は本体の画面を見ながら行います。本体で操作が出来る分、デジタルに自信がない方にとっては嬉しいことではないでしょうか?ポチポチとボタンを押しながら設定を行いますので、オーディオ製品の設定を行っている感覚で、行って頂けると思います。そして、DELAの良点として挙げられるのが、USBポートの多さです。USB/DAC専用USBポート、EXPANSION、USB3.0、Backupの4系統が装備されています。それぞれの目的に応じてUSBポートが使えるため、差し替え等の手間が必要なくなります。
DELA haimen

fidata:
fidataの操作は、昨年末に発表された自社開発の、国内初となるオープンホーム型操作アプリケーションで行います。機能面としてはfidata最大の特長と言ってもよいかも知れません。基本的な音楽操作に関してはfidataでなくとも、DELAはじめ、他のNAS(ミュージック・サーバー)でも使用することが出来ますが、fidataをお使いの場合は、タブレット上でジャケットやタイトル等のタグ情報を編集することが出来ます。さらに、DELA同様に光学ドライブを外付けすることによって、リッピングに関しても直接行うことが出来ます。つまり、ほぼパソコンを使うことなくデータ・ファイル再生を楽しむことが出来ます。他にも、fidataどうしであれば、ファイルのコピーもできますし、アーティスト情報等も見ることが出来ます。と、これだけ見るとfidataの方が圧倒的に便利なように思いますが、fidataの不利点としてはまず、音質を優先してUSBポートを一系統しか装備していないことです。例えば、USB/DACで楽しまれている方は直接リッピングを行う場合、差し替えが必要になります。ほかにも、外付けHDDでバックアップを行う場合も同様です。
fida haimen


<価格>
価格の早見表を作ってありますので、宜しければご覧ください↓↓↓
Music Server早見表

DELA:
DELAは現在、カラーの違いも併せて、現在、6機種を発売しています。エントリーモデルでN1Aの16万8千円というものからN1Zの74万8千円というラインナップがあります。当然の事ながらエントリークラスのN1Aが最も人気がありますが、よりこだわりたいという方は最高クラスのものを導入されることもままあります。筐体や電源関連、HDDとSSDの容量の違い等がありますが、本格的なミュージック・サーバーを導入される方にとって入りとしてN1Aはとても魅力的な製品ではないでしょうか。

fitdata:
fidataはエントリーモデルでも32万円、最も高いグレードで64万8千円ととても高価なものになります。これは、やはり音質的にハード面で質を落としたくないというfidataのコンセプトなのだと思います。しかし、DELAのN1ZはHDDタイプで44万8千円からなので、DELAのN1Zタイプクラスからお考えの方は対象になると思います。逆にfidataはI/ODATA・fidataブランドとして「Soundgenic」というミュージック・サーバーを8万3千円と3万5千円という低価格帯の製品で出しています。これは、もっと気軽にミュージック・サーバーを導入して頂きたいという思いから開発されたものになります。音質面では、fidataやDELAに劣るもののfidataのアプリでファイル編集が出来ることや、何と言っても低価格で、海外製のNASよりも音質に特価していることがおすすめの理由です。


・総論として
何を基準に選ぶかは、皆様次第ですが、私天野的には…
「使い勝手で選ぶならDELA、よりこだわりたい方はfidta」とよくご紹介しています。
ただ、求める音質や仕様、価格、デザインによって皆様の判断基準は異なると思いますし、fidata appの登場により使い勝手はかなり良くなりましたし、DELAの音質も「2」になってからかなり良くなりました。
両方ともに利点、不利点ありますが、この二大メーカーによってデータ・ファイル再生がより手軽に、よりハイファイに、より身近になったのは言うまでもありません。特に、これまでPCに四苦八苦しながらUSB/DACで再生していた方にとっては驚くほど簡単に高音質を楽しむことが出来るようになりました。ネットワークプレーヤーをお使いの方も、HUBを介することなく、直接データを送ることが出来ますので、HUBによる音質の変化や劣化を心配する必要がなくなります。さらに、今後は各種ストリーミングサービスにも対応してくると思われます。
4Fで使用していて、安定して音楽再生が出来ているのはfidataのように感じますが、DELAはその都度、アップデートで早い対応をしてくれます。


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